【本】VRビジネスの衝撃―「仮想世界」が巨大マネーを生む
2016年 10月 02日
VRについてというよりはヘッドマウントディスプレイについて、今年から盛り上がることが書かれているが、ゲームやエンターテイメントだけでは無く、医療やサイエンスにもVRの可能性が溢れている事がわかった。
PSVRで発売した今、キャズムを超えて大ヒットする新製品になるのか、セカンドライフの二の舞いになるのかこれからVR市場をチェックしていきたい。
そして今後はVRからARへ進化していき、そしてMR(Mixed Reality)のように複合現実の世界に進化していくだろう予想されているこの分野。複合現実になると、CGなどの人工的な世界がメインベースで、そこに現実が書き足されていき、体験者は現実でも仮想でもそんなのどーでも良く世界に没入できる。
本書では書かれていなかったのだが、個人的にはVRが広く一般的に普及したあとにやってくる副作用が気になっている。
例えば、PSVRのサマーレッスンでは、自分のパーソナルエリアにガツガツ入り込んでくる女子高生。
今後、このように通常は不快感があるこのパーソナルエリアに向こうの世界では気軽に入り込まれることによって、あちらの時間が長くなるに連れて、リアルでの人間同士での物理的な距離感が麻痺してしまうのでは?などと考えてしまう。
VRネイティブ世代の人は、リアルなコミュにネーションでも距離感が近い!というようにはならないのだろうか。
それと、もう一つ例を言うと、
VRの世界で高所や危険に慣れてしまうと、リアルの世界でも高所や危険なことが怖くなくなり、高いところから転落する人が増えるのでは?とかはならないのだろうか(笑)
向こうの世界で高層ビル間を綱渡りできることに慣れて、リアルな世界でも怖さを麻痺してしまう。みたいな。
VRな世界は、視覚、聴覚からの入力により脳をいかに騙してリアル感、没入感を演出しているものなので、、どんどん脳が騙されて副作用が起きることに懸念している。
懸念はしているが、ネガティブではなく、そのように騙されている人が増える世の中になっていることも未来的でワクワクもしている。
まずは、PSVRがまだ手に入れられていないので、早く欲しいのだな。