【本】芸能人はなぜ干されるのか?: 芸能界独占禁止法違反

下世話な芸能人ゴシップ本は苦手なのだが、Kindleオーナーライブラリー対象本なので気軽な気持ちで読み始めた本書。
読んでいる途中に、ベッキー不倫騒動、SPAM解散騒動などがあり、その裏や芸能界の闇の部分を知るために本書はとても面白かった。

そこら辺のゴシップ記事に比べ、きちんと取材されていて論理的に芸能界の裏側を暴く著者に脱帽。というか、この本をリリースしたことによって著者に及ぶ身の危険を勝手ながら心配になったりもする。
内容は結構エグい。

リアルな例として登場する芸能人たちはこれら。
北野誠・鈴木あみ・セイン カミュ・ボビー・水野美紀・松方弘樹・川村ゆきえ・真鍋かをり・小林幸子・野久保直樹・水嶋ヒロ・絢香・沢尻エリカ・宮根誠司・藤木孝・大原みどり・ピンク レディー・泉ピン子・木村拓哉・田原俊彦・藤原紀香・稲森いずみ


そしてキーワードと新たな発見についていくつか以下にあげる

- 芸能界を牛耳っている最大の権力はバーニングプロフダクションの周防社長、音事協の尾木会長

- 音事協は100以上の芸能プロダクションが加盟する芸能界最大の談合組織でタレントの引き抜きは禁止されてる

- バーニング系列プロダクションは50〜60ありドラマのキャスティング権を牛耳っている

- 鈴木亜美が干されたきっかけは「ネオギルド事件」、鈴木亜美の親がギャラ問題で訴えたため




また、渦中のジャニーズ問題を知った上で、ジャニーズの闇について以下にメモ抜粋。

- ジャニーズ事務所とバーニングが和解したのはバーニング所属の小池徹平の親戚の京本政樹が双方にパイプがあるから。

- 64年ジャニーのホモセクハラ問題で15人の少年がジャニーの被害にあっていたが、メリーは「弟は病気なんでしょうがないでしょ!」とのこと

- ジャニーに対するフォーリーブスの北の件
ジャニーの行為はさらにエスカレートしていった。フォーリーブスのデビューを挟んで4年版、ほぼ毎日それが続いていたという。北は断ることができなかった。それについて北はこう述べている。
「嫌ならばさっさと部屋から出てしまえばいい、何度そう思ったことか。しかし東京で食いつなぎながらアイドルになるためには、ジャニー喜多川氏のもとで生活する以外に手段はなかった」「つかみかけていたアイドルの座から引きづりおろされないために、いやだいやだと思っていても夜の関係はやめなかった。ジャニーさんに可愛がられなくなったら最後だとあの時の少年は必死に信じていたのだ。」

二審判決にこうある。
「喜多川氏が少年らに対しセクハラ行為をしたとの各証言はこれを信用することができ、喜多川が少年たちが逆らえばステ0時の立ち位置が悪くなったり、デビューできなくなるという抗拒不能な状態にあるのに乗じ、セクハラ行為をしているとの本件記事は、その重要な部分について真実であることの証明があった」
裁判所が認めたように、老いたジャニーが少年たちにホモセクハラ行為を強要できたのは、少年たちは「ステージの立ち位置が悪くなったり、デビューできなくなるという抗拒不能な状態」にあったからだ。

74年12月の女性セブンによれば、郷ひろみの母は次のように述べている。「(独立の理由について)それは重大なわけがあるからなんです。でもそれは、ひろみが死んでからでないといえません。その重大な訳のために(合宿所から)ひろみを自宅へひきとったんです」「ひろみが、もう死にたいとまで言ったんですよ。だから、自宅にひきとったんです。でもその事情は口が裂けてもいえません」

「『死にたい』という言葉を発した郷ひろみ。この夜のように暗い影の中で、かれも眠れぬ日々を幾日も過ごしたことがあるであろう。だが、それは彼だけではないのだ。ブラウン管で跳んだりはねたり、歌ったりしている人間なら等しくそれを経験しているのだ」



息子をジャニーズに応募したり、娘をアイドルにしたく応募したりする親御さんには必ずこの本を読んでからにしてもらいたい。

僕はこの腐りきっていてあまりにも芸能人の立場が弱い、日本の芸能の世界に改めて失望した。

by akkikkikki | 2016-01-24 17:39 | | Comments(0)