人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの
2015年 06月 14日
同時に、2045年に訪れると言われている技術的特異点「シンギュラリティ」の領域になると、人間の範疇を超えてコンピュータが巨大な存在になり誰も止められなくなる。そんなSFの世界でワクワクするロマン、恐怖とは裏腹に人工知能の第一人者である著者の松尾准教授はシンギュラリティについては懐疑的であった。
タイトルからすれば、シンギュラリティの世界は来るのか?来ないのか?とも読み取れるものだが、サクッと「このままだと来ない」というのが松尾准教授の答え。
その後は今まで何度か訪れた人工知能の注目とその背景について、また、中盤はかなり細かく人工知能のさまざまなアルゴリズムについて説明されている。素人でもギリギリわかるレベルに噛み砕かれての説明なので、なんとなくわかったw
そして、「ディープラーニング」のアルゴリズム概要説明。
人間のニューラルネットワークを擬似的に真似て作られたアルゴリズムに将来のさらなる期待が伺える。
手法は入力層と出力層の間にある隠れ層を、次のレイヤーの出力層になるように引っ張り上げて、何段もの隠れ層を繰り返し重ねディープにする。というものだが、それで何故に画像認識制度が高くなるのかとかまでは、理解することができなかった。
シンギュラリティのようなネガティブSFワードで話題な人工知能だが、OS音声認識ソフトに恋をしてしまう「her/世界でひとつの彼女」の映画の世界のようにポジティブなロマン?を抱いて未来を待つことにしよう。
わくわく。