【本】池上彰が聞いてわかった生命のしくみ 東工大で生命科学を学ぶ

東工大生命の岩崎、田口先生へ池上さんが聞き手のなって対談本。巻末にはノーベル医学生理学賞受賞の大隅先生とのスペシャル対談もあって得した気分になりました。

僕の様な生命科学にズブな素人として、池上さんの素朴な疑問を問いかける対談形式な本書はとても読みやすかった。

- 生命科学とはどんな学問?
- 生きている、とはどういうこと?
- ウイルスは生物?
- オスとメスがいるのはなぜ?
- 植物と動物はどうちがう?
- 死ぬとはどういうこと?
- がん細胞ができるのはなぜ?
- 地球上に多くの種類の生物がいるのはなぜ?

というような、
素朴な疑問を第一線の専門家である先生に聞いている。

またまた若干専門的な質問まで。

- DNA、遺伝子、ゲノム、染色体はどうちがう?
- クローン、ES細胞、IPS細胞とはなに?
- DNAとタンパク質をつなげる「生命の統一原理」とは?
- DNAとRNA両方あるのはなぜ?
- 両親のゲノムから子どもの特徴は予測できる?

このような疑問まで。

生命科学の分野の人からしてみると、上澄みの疑問ばかりで物足りないかもしれないが、僕のような素人からしてみたら、ちょうど良い入門編な内容でした。
これ以上、専門用語などが多く出てくると読破できなかったかも…。
ノーベル医学生理学賞受賞により、普通のニュースやワイドショーでも生命の話題が当たり前に出てくるようになった昨今、最低限のリテラシとして読み始めるに最適な本だと思った。

巻末の池上さんのまとめでこう書かれていました。

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私達の存在は、偶然に偶然を重ねた結果なのだということがよく分かる本になりました。進化はよく「環境に適応して生き延びてきた」という言い方をされます。<略>
しかし実際はそうではありません。生物は突然変異を繰り返し、たまたま環境の変化に適応できる種が生き残ってきたのです。それはもう偶然としか言いようがありません。「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」を繰り返してきたのです。<中略>
生命現象を学んでくると、進化には多様性が重要であることがわかります。その多様性は余裕から生まれます。余裕は、無駄が存在するから、無駄があるからこそ、生物は進化してきたのでしょうか
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偶然に偶然を重ねた結果、僕らがいる奇跡。
生物化学的にはこうであってもどうしても更に高次元の存在と意図を考えてしまう。そしてワクワクするw

by akkikkikki | 2016-10-04 22:12 | | Comments(0)