火花 ドラマというよりも時間を贅沢に使った10時間映画

Netflixで火花を全部観ました。

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1時間弱が1話で全10話。

最初からNetflixの媒体で放送することが決まっていて
作られたコンテンツとはこうなるものなのだね。

普通の地上波で放送されるテレビドラマと大きく違う所は、
1話1話のクライマックスで盛り上がってから
次週お楽しみ。という魅せ方がないところ。

淡々と次の回に進んでいくので、
10時間のドラマを10分割されたようなコンテンツになっている。

なので、ドラマというか、
10時間ドラマという印象でした。

スポンサーを気にしないと
こういつ作り方ができるのね。

さらに、贅沢な間を使って作られている構成。
間が長すぎてテンポ悪いなぁ。と感じることも多々あるが、
このテンポや間合いの開けまくってのテンポが、
次のシーンへの重要な布石になっている演出でもある。

地上波ドラマは1話50分におさめるために
泣く泣くボツにしたシーンもたくさんあるのだろうけども、
火花は全てのシーンを入れ放題と感じました。
そう考えても贅沢なドラマになっております。

逆に言えば、
テンポよく無駄なシーンもそぎ落としたら、
2時間の映画にすることも出来たはず。

ストーリーの進み具合としては、
2時間映画で充分に終われるよね。



キャストは知らない人が正直多かったけど、
その分、固定観念無く見ることができて
自然な演技としてみることができた。

まずは主役の2人。

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演技はめっちゃ上手で、
これって演技なん?と思うところも多々会った。

コミュ力がないぶっきらぼうな徳永が
どんどん落ちていく様を見事に演じている

林遣都さん。


徳永の先輩で破天荒芸人の
神谷を演じたのが、波岡一喜さん。
しょっぱなの癖あり過ぎの漫才から、
ヤベー奴!という印象強かったが、
賛否両論の最終回でもヤバかったわ。


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その中でも、
なんかときめいたのが、
門脇麦さん。

愛の渦

では地上波では流せない
ほとんど裸の体当たり演技で注目された女優さん。

雰囲気あるし、
神谷さんと別れた後の
変顔 にはキュンとしちゃいました(笑)


あと、徳永も神谷も漫才が面白かったんだけど、
両方の相方さんがまぁ演技も漫才も上手なこと。
とこサーモンの村田さんと、井下好井の好井さん。
当たり前なんだけども、やっぱり漫才師が上手。

スパークスのラストライブは
感動してしょうがなかったわ。
ドラマの中だが、漫才が披露される度に上手になっていくし、
漫才シーンのカメラアングルや演出が凄い見どころ。

芸人さんの裏の顔や苦悩が
赤裸々と語られていて、進められていくストーリーに、
どっぷりハマって一気に見ることができました。

日本独自の漫才文化の裏側を垣間見ることができたのだが、
このドラマが外国人には正直わからないと思われ…。
Netflixで世界中に配信されているが、
ホント日本好きな外国人じゃないと楽しめないんじゃないかなぁ。

あと、この映画の副作用として、
芸人さんを視聴者目線で純粋に楽しみにくくなってしまった。。

この芸人さん達はみんな地上波の大きな場で
爪痕を残そうとして必死なのだなぁ。と。

最近、見なくなった芸人さんの事を考えると、
スパークスや、あほんだらのように、苦悩してるのかな。
もぅ解散してるのかな。
良い年で社会経験なく解散してこの芸人さんは普通に生きていけるのかな。

とか余計な心配までしてしまうのが
最大の副作用でした。

お笑い好きで純粋に
お笑いを楽しみ続けたい人は
もしかしたら観たい方が良いドラマかもしれないかな。

Netflixrはオリジナルの海外ドラマに
膨大な費用をかけて
クオリティの高いコンテンツをたくさん作り続けているが、
できるのなら、火花のような日本コンテンツも定期的にもっと高頻度でリリースしてくれたら嬉しいなぁ。

by akkikkikki | 2016-08-06 22:57 | テレビ | Comments(0)

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