この国を出よ

【この国を出よ】
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ユニクロ経営者の柳井さんと、
世界的コンサルタントの大前さんとの
日本の危機感に対して綴った共作。

何点か抜粋。

P75
イギリスのBBC(英国放送協会)の報道番組を見ていたら、歳出削減について、政府関係者と国民が議論を闘わせていました。その中で、次のような二つの話が出ていたのです。

一つは、警察関連予算の25%削減方針をめぐる議論です。
<中略>
もう一つは、大学の授業料について、国が補助することの是非でした。

治安維持のための警察予算を大幅に削る一方で、義務教育でもない大学の授業料の補助金を増やすというのは、一見、矛盾しているようにも思えます。
<中略>

統計的には、イギリスでは大学を卒業して就職した人のほうが、大学に行かずに就職した人よりも将来手にする給料が高い。その高い給料の中から生涯納める税金も、大卒者のほうが1万5000ポンド(約200万円)多くなる。したがって、授業料の補助金3000ポンド(約40万円)を給付しても、将来的に1万5000ポンドが税金として国に戻ってくるので、インベスメント(投資)としては5倍のリターンになる。
実に具体的で経営的支店を持った議論ではありませんか。


これは日本の政治が意味のないお金をバラマキ、
負債が900兆円までにふくれあがったことについての
経営的視点のイギリスの議論を例にした話。

たしかに、
リターンを考えながら、先行投資的に税金を投入する方が賢い。

国民は平等!っていって、
税金を収めていない人でも平等に救おうと思うから、
貧乏になるだけで、そこをまずなんとかしないと・・・・・・・・・。

個人的には二十歳以上が平等に持っている清き一票ってのも
大反対だし、ニート、ワープアとかは見殺しにしてほしい!




P105
ドラッカーとはかつて、海外で講演するたびに一緒になった仲で、私も彼のことを深く敬愛していました。最後に会ったのは1999年、彼の90歳の誕生日の時です。カリフォルニア州のクレアモントまでお祝いに行ったのですが、彼の奥さんが、「ピーターはいつもあなたの本だけは机の真正面に置いているわよ!」と教えてくれたのを、昨日のことのように覚えています。


大前さんお本とかはあまり読んだことないから
どんな人なのか詳しくないんだけど、
ドラッカーとお友達的な事が書かれていてビビった。

自分の中ではドラッカーは、
歴史上人物くらいに思っていたから、
実際に絡んだことのある人がいることに驚きかも^^



P202
今の日本に求められるのは明治以来「4回目の海外雄飛」です。
幕末以降、なんども海外に打って出て世界の人々を驚かせてきた日本人に、同じことができないはずはありません。「裸にした日本人」「開き直った日本人」となって、世界という広大なジャングルで自活し、生き残っていけるだけのコミュニケーション能力や技術力、経営力を身につけるのです。
熱きアンビションと不屈のスピリッツを胸に、日本を出よ!ジャングルで生き延びる知恵を身につければ、あなたたちの前途には洋々たる未来が広がっているのですから。


この本の言いたいことが集約されているのは
ラストの上記の文章。

まぁ、日本人に向けて書かれている本だけに建前上は、
ラストで日本への期待も込めて締めているけど、おそらくは、絶望感でいっぱいの気持ちの方が大きいと思う。

一旦海外へ行って、脱ガラパゴス思考を得てから、
グローバルな舞台で戦う準備をして、日本へ戻って再建しようじゃないか!というメッセージがこめられている。

んー。
いろいろ考えさせられる。

僕はとにかく英語少しでもできるようにならないと話にならないなぁ。

この本を読んで、より一層海外へ行きたくなっちゃいました。
さてさて。
by akkikkikki | 2010-10-07 23:02 | | Comments(0)

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by utamaru
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